あったらいいな2(bar編)
そこは札幌駅から少し西に行ったところにある三階建てのビル。
一階はカフェになっていて、不登校を経験したり支援をしていた人が集まってスタッフになっているお店。
もちろお客さんも、学校に行ってる人、行ってない人、行ったり行かなかったりの人、その家族などなど。
色んな人が集まってくるお店です。
そしてそのビルの二階には、これまた同じ様な人達が集まるbarがあるのです。
店のマスターは、穏やかな笑顔で迎えてくれます。
「こんばんは〜。また来ましたよ〜、ちょっと落ち込んじゃってるんで、何か綺麗なカクテルを作ってくださいな。」
「はいはい、今日はどうしたんですか?もし良かったら聞きますよ。」
「いや、いいの。マスターの作ってくれるカクテルを飲んだら元気出るからさ。あと、美味しいおつまみとね。」
「はい、了解です。」
こんな感じで美味しいお酒と料理と、マスターの優しい人柄に惹かれて色んな人が集まるbarなのです。
マスターの他にもスタッフがおりまして、その人が作る一品料理がとても独創的で美味しいと評判なのです。
お酒が飲めない人もその料理を目当てにお店に寄って来るのです。
店内は半円形のカウンターに10席、4人掛けのテーブル席が5つ、そして店の奥には小さなステージがあります。
ドラムセットとギターやベース、その他色んな民族楽器などなど。マイクスタンドで歌う人や、椅子に腰かけてギターを爪弾きながら歌う人、そのステージでは誰が演奏しても良いのです。
その日偶然来たお客さん同士のセッションもありですよ。
お店全体で盛り上がる日もあったりしますよ。
あら、今日は誰かの誕生日なのかしら?バースデーソングが聞こえて来ましたよ。そしてマスターからは手作りのケーキも!
静かな感じで飲みたい人は少し早い時間に来たり、逆に遅い時間に来たり。
5時から深夜2時まで開いてます。
なんて、ちょっと落ち込んじゃってシンドイな〜〜と、また妄想脳内トリップへ出かけてしまった!
でもこういうの考えているだけでも楽しくなって来るから不思議だな。
本当にあればいいなこんな店。絶対常連になるよ私。